人に何かを伝えるとき、よりまっすぐに伝えられる方法を模索し提案することを「プレゼンテーション」と表現したとき、「プレゼンテーション」と「コミュニケーション」は「デザイン」によって結実すると言えるのではないでしょうか。
例えばWebサイトにおいて、ユーザーは自分自身でパソコン等を操作し情報を受け取っていきます。このとき、目で文字や写真などを追うのはもちろんのこと、キーボードを叩いたり、マウスをクリックしたりいろいろな動作体験をします。
こうしたWebサイトとユーザーのあいだの「コミュニケーション」が、「デザイン」の力によって適切に行なわれるとき、それは初めてまっすぐに伝わり、最適な「プレゼンテーション」として機能するのです。
広告・宣伝におけるデザインも、セールスプロモーションにおけるデザインも、あくまでも経営戦略上の補助線として機能しなければ意味がありません。そして、それらには短・中・長期戦略があり、それぞれ伝えるべき相手、伝えるべきことは変化するはず。
短期的な集客・販促等を目的とする制作物と、長期的なブランディングやファン層の開拓・拡大を目指す制作物では自ずと違うものになります。そこで重要になるのは、「どこに焦点をあてるか」です。
仮に「伝えられる」ことが100個あったときに、「あれも言いたい、これも言いたい」と、100の事柄すべてを表現しようとするほど、本当に伝えるべきことが伝わらない、曖昧なものになってしまいます。
しかし、いつ、誰に、何のために伝えるのかといった焦点を絞り込み、表現を1に近づけるほど、伝えるべきことが明確に伝わる、戦略的に意味のあるものになります。
実際には、そのような単純なものではなく、90を伝えて残りの10を示唆したり、10を伝えて90に導入するといった手法も用います。
Webサイトの場合、紙媒体等とは違って掲載する情報量に制限がありません。それはメリットであると同時に、「送り手の独りよがり」的なユーザビリティの低いサイトにしてしまうトラップでもあるのです。
戦略的に「機能させる」、そこに「デザイン」があるとグラジオラスは考えています。
ある映画プロデューサーが、ひとつのプロットを10人の監督に振ったとします。娯楽作品を得意とする監督、人間描写の上手い監督、低予算でもそれなりに仕上げる監督…。当然、仕上がる映画作品は10本すべて似て非なるものでしょう。
同一条件でも、つくり手によって違うものが生まれる。あたり前のことなのですが、それはデザインの世界でも同じです。
グラジオラスが得意とするのは「機能するデザイン」。見た目の派手さや"アート作品"のような芸術性ではなく、戦略的な効果が見込める機能的な美しさを目指します。
一本の罫線でも、「なんとなくカッコいいから…」といって引いた線と、機能や意味を考えて引かれた線は違います。コンセプト、ターゲットに合致させるためには、どんな太さにするべきか、色はどうするのか、シャープにするのか、それとも柔らかくするのか…。
あえて過剰な演出を装うことはあっても、"なんとなく"など存在しない、細部まで"意志"のあるデザインを追求する。それがグラジオラスのスタイルであり、個性です。
gladiolus/グラジオラス は、東京を中心に活動するデザイン制作会社です。
インターネットのWebサイト(ホームページ)の企画/制作や、パンフレット、カタログ、チラシ・リーフレット等のデザイン、それに附随する写真撮影やCG(コンピューター・グラフィックス)等の制作業務を行なっています。
新規制作のご依頼のほか、既存のWebサイトを改善し、結果の出るWebサイトに作り変えるお手伝いなど、打ち合わせしながら分かりやすく進めていきます。
まずはメールにてお問い合わせください。
1971年生まれ。京都精華大学美術学部V.C.D.卒。
カー用品メーカー商品開発室勤務を経てデザイナーへ。
2006年に有限会社グラジオラスを設立。
妻と二人の子供、四人家族で暮らしています。
【賞】
1991年 第3回アートプラ大賞佳作
1997年 eAT'97KANAZAWA AWARD ノミネート
1998年 eAT'98KANAZAWA AWARD 特別賞
2003年 エミダスホームページ大賞2003 グランプリ
2005年 GMO主催iSLE ホームページ大賞2005 審査員特別賞「Web Designing」編集長賞
【グループ展】
2011年 「Design Style Exhibition 〜移動する線・Moving LINE〜 Vol.2」in レクト・ヴァーソ・ギャラリー